今回、「CRAZY DISH」をカイタイしてくれたonnacodomoさんは、7月12日に渋谷クアトロで行われた、Coba-Uの『un』発売記念ライブで、作品を発表してくれました。当日、リハーサルを終えて、ライブ直前の楽屋で、3人にお話を伺ってきました。

コバユー: 今回は、VJユニットのonnacodomo(オンナコドモ)さんに「CRAZY DISH」をカイタイしていただいたんですが…。メンバーが3人いるので、それぞれ自己紹介をお願いします!

野口路加(写真右): 野口路加です。普段はイラストレーターとかグラフィックデザイナーをしています。よろしくお願いします。

DJ Codomo(写真中央右): DJ Codomoです。普段は音楽を作ったり、映像を作ったりしています。

せきやすこ(写真左): せきやすこです。アニメーション映像を作っています。

コバユー: 普通VJっていうと、用意されたデジタル映像をつなげるイメージなんですけど、onnacodomoさんは、その場にあるモノを使ってリアルタイムに映像を作るじゃないですか。どうしてそんなアナログなVJをやろうと思ったんですか?

DJ Codomo: 僕がたまたま思いついたんですよ(笑)。今はあるかわからないけど、タワーレコードに、今かかってるCDのジャケットを映してるテレビ画面があって。そのシステムを、そのまんまライブ会場に持っていったら、VJ出来るかな…と。はじめはカメラ一台で本を映したり。そんなことを試しにやってみたっていうのがきっかけです。

野口路加: もともとVJをやろうと思って始めたわけじゃなくて、その仕組みを思いついて、使えるのがVJだったんですよね。映像っていう分野も、せきさん以外は全然やったこともなくて。VJがやりたくて始めたわけではなく、本当にたまたま始めたっていう(笑)。

コバユー: 最初から3人のユニットだったんですか?

DJ Codomo: 初めは、僕がせきさんを誘って2人で始めて。で、やってるうちに野口さんがたまに遊びに来たりしてて、手伝ってもらったりとかしてるうちに3人組になったという。3人になったのは…

野口路加: 5~6年前?

DJ Codomo: ずっとVJばっかりやってたんですけど、2~3年くらい前からTVのオープニングみたいなものを作らせてもらったり、ミュージシャンのPV作らせてもらったりとか、作品っぽいのを作るようになって、今に至ると。

コバユー: やってて楽しいところはどんなところですか。

DJ Codomo: やってて楽しいのは、すごくバカバカしいところ(笑)。たとえば「CRAZY DISH」でやってる指の動きとかも、手元でやっている数ミリの動きがプロジェクターに拡大されて、大勢のお客さんに見えるっていう。そのなんかバカバカしさっていうか、それが一番おもしろいかもしれないですね。


7月12日に行われた『un』発売記念ライブ本番前の楽屋で。

コバユー: そうそう。ユニット名をすごく気に入ったんですよ。私は「オトナコドモラボ」っていうネット番組をやっているんですけど、似てるじゃないですか(笑)。名前の由来は何なんですか?

DJ Codomo: それは、最初に、何かユニット名みたいのをつけようと思って考えた時に、自分がDJ Codomoっていう名前で活動していて。で、女の子を誘うから、オンナとコドモで、onnacodomo(笑)。

コバユー: そういうことだったんだ。

DJ Codomo: DJ Codomoっていうのも大学の時に思いつきで名乗りはじめて。

せきやすこ: 音楽やる時の、名前。芸名?

DJ Codomo: いや、その頃はそもそもDJもやってなくて…。で、実際DJって名乗ってたら、DJ頼まれたりして困ったり(笑)。やりながら練習してました。

コバユー: 今回「CRAZY DISH」って曲を選んでくれたのは何でですか?

DJ Codomo: それはですね…単純に僕がその曲を気に入ったっていう。

せきやすこ: でも、3人でどの曲がいいか候補を挙げてる時に、大体一緒の曲選んでいて。なんでだったんだろうね。私は、なんか、ふざけられそうっていうか…おもしろいことが出来そうだなと思って選んだ。

コバユー: 「CRAZY DISH」はonnacodomoさんにピッタリだと思ってました。実際に作品を見せてもらって、手元でお皿を持って、土台にしてやってるところとか、「あ、なるほどねー。」って思いながら見てたんですけど…。一番最初にイメージが上がったところってどこなんですか?

DJ Codomo: まあでも、お皿…。うん、お皿…だな、みたいな(笑)。

一同: (笑)。

DJ Codomo: 元々、丸いモチーフがすごい多いんですよ。丸とか四角とか三角とか、 画面の真ん中にボンってくるのが好きで。VJとかPVでも、自分たちの「onnacodomoっぽい絵」っていうのがまず一つあって。後は、やっぱり「CRAZY DISH」っていうタイトルが、ものすごい直球だけど、「CRAZY」ってついてあれば何やってもいいんじゃないかっていう(笑)。


ライブ本番の様子。ステージ上でリアルタイムに映像を作っていくパフォーマンスで会場を驚かせていました。

コバユー: そうですね(笑)。「CRAZY DISH」は、個人的にめっちゃ気に入ってる曲なんですよ。

DJ Codomo: うん、すごくいい曲ですよ。

コバユー: あの曲の中に、私の中にいるいろんな人たちがいっぱい出てきてて。コーラスも何重にも重ねて、キャラを変えてやってるんです。だから、折り紙と文字が重なっていくところとかすごい好き。

せきやすこ: あー。あそこはむずかしいんです(笑)。

コバユー: 見た見た。相当練習してくれたんだね(笑)。あと、テンポ感もあって、ちゃんとリズムに合ってて気持ちよかったです。世界観もあって。

DJ Codomo: そもそも、「決まったことをやる」のが難しいっていうのはありますね(笑)。緊張しちゃうっていうか。

せきやすこ: 私と野口さんで別のカメラを一台ずつやって、ミキサーで切り替えるんですけど、カットが切り替わる時のタイミングとかは…。

DJ Codomo: 変える前に準備しないといけないっていう。

せきやすこ: だから、例えば「泣いてる、暇はない」っていうフレーズだけで、私は次の準備をしないといけなくて。ちょっとずれたり、一度失敗したら、もう間に合わない(笑)。慌てちゃうので…。

コバユー: じゃあもう、「CRAZY DISH」の歌詞をほとんどわかってくれてるんじゃないですか?

野口路加: そうですね。

コバユー: すごいうれしいなあ。だって全部暗記じゃん!下手したら私より歌えるかもしれない(笑)。

野口路加: 実は、最初に絵コンテ書いたときは、歌詞をまだ見ていなくて、空耳で書き写して作ったんですよ。で、後で歌詞をもらって聴いたときに、何か所か間違えてたんですけど…


歌詞に合わせて文字を乗せていく部分は、何度も練習したそうです。

コバユー: えー!それ聞きたい(笑)。

野口路加: いや、なんかすっごい恥ずかしい空耳で…言えない(笑)。コバユーさん結構大胆な歌詞書くんだなーとか思ってて。それが全部空耳だった(笑)。

せきやすこ: 結構おもしろい歌詞ですよね。

コバユー: そ、 そこらへんはどう思いました?なんか想像つきました?

せきやすこ: 想像つくところと、なんだろう?っていうところがあった。例えば「おしゃぶりはTree」とか、どういう意味なんだろうって(笑)。

コバユー: それは、コバユーは解説しない(笑)。

一同: (笑)。

コバユー: んー、これ書いたときは、女の子がめっちゃ泣いて、恋愛だかなんだか理由はわかんないんだけど、泣きじゃくりすぎて「もういいや」みたいになった時の状態のことを書きたくて書いたんです。で、めっちゃ泣いてすすり泣いて、しゃっくりとか出るくらいのところまでいっちゃうと、もうどうでもよくなるじゃないですか。

DJ Codomo: 逆に気持ちよく…

コバユー: そうそう(笑)。逆に笑えてきたりとか、めっちゃ泣いて深みにハマりすぎてもうすぐ脱皮するくらいな、そんなテンションのところで…。でも、どういう風に感じてました?そこをちょっと聞きたいところではあるんですが。

野口路加: 自分が泣いてる状態じゃないと思ってました。

せきやすこ: あー、私も。多分友達とかを励ましてるというか…。

コバユー: あー。

せきやすこ: 聴いてる人に元気になってもらおうとしてる曲だと思ってて。

コバユー: 確かに、そういう風にも聞こえるかもっていうのもあった。それはそれで相手の、聴いた人の感性で感じてもらえればいいかなって思って書いたんですけど。


必須アイテムの虫メガネ。「CRAZY DISH」でも使われています。

コバユー: onnacodomoさんにとってVJとは?

DJ Codomo: VJとは…!なんだろう、「悪ふざけ」かな(笑)。

コバユー: ステキ!

野口路加: VJの認知度って、私たちが始めた頃と今と、変わってない気がします。知ってる人は知ってるし知らない人は知らない。

せきやすこ: でも…その、そうかな。私たちが始めた頃、外ともうビデオの人って少なかったから。パソコンも主流だったもんね。

DJ Codomo: ブームがもう落ち着いてるくらいだったかも。多分一度、90年代ぐらいでちょっと流行ったというか…。

せきやすこ: 宇川さん?

DJ Codomo: 宇川さんの影響は大きいね。あとVJソフトとかもいろいろ出て、ちょっと落ち着いて。それから、市民権を得るとか広がってる風にはあんまり…。コワい話ですけど(笑)。

せきやすこ: 逆に、今までのVJって本当に必要だったの?って思ってる人の方が増えて…(笑)。「VJ」という一言じゃなく、映像とライブの違ったからみ方を探してる人が増えた気がする。

DJ Codomo: 舞台演出というか、そっちの方で考える人の方が広がってるかも。レーザーをやるとか照明とか。

野口路加: ライブとかクラブイベントだけじゃなく、ワークショップで子供が書いてくれた絵を映したりとか…、パフォーマンスのデモンストレーションとして、自分たちでしゃべりながらやったりとかしてます。

コバユー: それって新しいと思います。空間演出って…私はたまたま歌だけど、いつもライブで思うのは、要するに、お客さんも空間の一部でアートの中の一部みたいなイメージなんですよね。で、そこにもちろんVJさんも入って全部が混ざり合った、それを感じることがライブで。


色んなオモチャやガラクタが詰まったonnacodomoさんのVJ道具セット。

DJ Codomo: そうですね。

コバユー: 今までで、すごいものを使ったみたいな…コレすごいでしょ?みたいなのってあります?生肉とか(笑)。

野口路加: あ、でも即興でやることがほとんどなんで。そこらへんにあるものをガサーっと取って…例えばパンとか。

DJ Codomo: ポテトとか。ポテトを食べるVJ(笑)。

野口路加: お腹すいてVJ中に食べてるものとかはそのまま映して、食べてるところを映したりとかしますね。あと、野外でやる時は大変で。虫とかすごい。映像に虫が這いまわってる(笑)。

DJ Codomo: 入ってきちゃうんだよね。もう、蛾が飛んできて…。

野口路加: 映像にも入っちゃうし、虫をよけるVJみたいな(笑)。

コバユー: 定番で欠かせないアイテムとかは?

せきやすこ: 水…ですかね。水とか、虫めがね。

野口路加: あとは、印刷物…紙とか折り紙とか。さっきの写真とってた小物とかは定番で入ってて。それプラス会場にあるものとか、当日のフライヤーとか。フライヤーも定番ですね。


最後にみんなで「CRAZYな感じ」で撮った1枚。

コバユー: これからやってみたいこととかありますか?

DJ Codomo: なんですかねぇ…。DVD出さないと。

せきやすこ: ずーっと言ってるんですけどね(笑)。

野口路加: 後は、あの、番組をやりたいです。ネット番組で。onnacodomoで。

コバユー: どんな?

野口路加: お料理番組。

コバユー: え!?「CRAZY DISH」(笑)。

野口路加:「onnacodomoのお料理バンバン」っていうのをやりたいんですけど、みんな反応してくれない(笑)。

コバユー: 今回はほんとにありがとうございました。私、Coba-Uって素材を使ってみて、感想ってありますか?

野口路加: 結構しっくりきたみたいな。

DJ Codomo: 広げやすいというか。

せきやすこ: ふざけやすいというか、遊びやすいとか。

コバユー: うれしー!じゃあどんどんこれからも遊んでください(笑)。

onnacodomo(VJユニット)

ミュージシャンのDJ Codomo、アニメーション作家のせきやすこ、イラストレーターの野口路加によるVJユニット。CGや録画素材を使用せず、ビデオカメラの下で日常にある様々なモノを用いて、リアルタイムに映像を作り出すライブパフォーマンスを展開。Buffalo Daughter、レイ ハラカミなど多数のミュージシャンと共演。

onnacodomo.com


Photo&Text by トミモトリエ


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